こんにちは、柴田崚介です。
私立高校で非常勤講師として働いている現役教師です。サッカー部のコーチもしています。
先日、下記のツイートをしました。
時々、部活も顧問になりたいから先生を目指してる人がいますが
— 柴田崚介@高校教師×大学院生 (@ryoispassion) 2019年6月27日
子どもにとって本当にいいんでしょうか?
もちろん、教科の方もしっかり教えているなら別ですが
部活のことだけ考えて
授業準備適当になるような先生は正直失格だと思います。
顧問の前に教師であることを忘れないでほしいですね。
先生失格とか少し過激な表現を使っているので、不快に思われる方もいるかもしれません。
本意はどこにあるのかしっかりと説明していくので
ぜひ、最後までお読みください。
先生として一番にすべきことは何なのか
先生という職業は、一番に何をしなければ行けないのでしょうか。
各教科をわかりやすく教えることが第一
先生としてしなければ行けないこと
それは
「教科をわかりやすく教えること」
です。
英語なら英語を教える先生として根本的には採用されているわけですから
その教科をわかりやすく生徒に教えることは仕事として当たり前のことですよね。
教材研究はかなり大変である
実際に生徒にわかりやすく教えようと思うなら
教材研究の時間は不可欠です。
僕は毎日夜中の12時まで勉強をしています。
その中で部活第一主義で先生をしていたら、その時間を確保することは可能なのでしょうか。
教材研究の時間を減らすか
寝る間も惜しんでやって、身体を壊すか
の2択しかないと思います。
常勤の先生になれば、雑用も増える
僕は非常勤講師なので、授業の時間以外は基本拘束されていません。
担任を持つことや、学校内の役員になったりすることもありません。
しかし、常勤の先生になるとそうは行かないですよね。
担任を持てば、生徒の保護者との関係など
嫌という程仕事が回って来ます。
そんな中、部活動の顧問を本気でやるんだ。
と頑張れば、授業準備がおろそかになるのは
目に見えています。
授業準備をサボることは可能
先生は教科を教えることが第一であるという考えを示して来ました。
しかし、実際には授業準備をサボることはできるのか
その観点で、見ていきたいと思います。
教科書を生徒に読ませて時間を潰す?
実は、授業準備というのはいくらでもサボりようがあるのが現実です。
みなさんが学生の頃の先生たちの授業を思い返して見て欲しいのですが
例えば
・テキストをコピーして来て、問題解かせて最後に答え合せして終わり
・教科書をひたすら読ませる
・ひたすら教科書を黒板に書き写す
こんな感じの先生が一人はいたんじゃないでしょうか。
正直、この方法は準備ほぼいらないです。
せいぜい、コピーにかかる時間と答えを確認するぐらいです。
どんだけかかっても、1時間30分あれば可能です。
年配の先生になる程準備にかかる時間が減る?
これに関しては、僕の実体験からの推測になりますが
年々、その先生が授業準備にかかる時間は減少します。
それはなぜか
年々、授業の資料が溜まっていくからです。
例えば、一度高校の範囲を授業で扱った経験があれば、その時に使った教材のデータが残ります。
それを、そのまま次回も使っていくことができるからです。
一度教えたことのある範囲であれば、初めて教える時に比べたら、準備の効率が上がるのは当然といえば当然です。
どちらの場合も思考停止している可能性あり
先生としての経験値が増えれば、その分授業準備が早くなるのは間違いないです。
ただ、一つ気をつけて欲しいのは
「思考停止」していないか
ということです。
もちろん、自分の形も出て来ます。
でも、時代によってアップデートをしていく必要があります。
それを今までの経験だけで、となっているのなら意味がないでしょう。
より良い授業をするためには日々研究が必要です!
被害者はいつも生徒
授業準備をサボることは現実的には可能であることも説明して来ました。
でも、授業準備を適当にした場合
被害者は誰なのでしょうか。
学力は先生の授業に比例する!?
客観的なデータがあるわけではないのでハッキリとは言えませんが
いい授業をする先生が多いほど生徒の学力も上がり
先生の授業が良くなければ生徒の学力も下がる
と僕は考えています。
それが、偏差値と呼ばれるもので一つは判断できるのではないでしょうか。
もちろん先生だけが悪いのではなくて、生徒たちにも原因があって
先生側もやる気をなくすことはあると思います。
高校生などに対しては果たして先生が生徒のモチベーション管理するべきなのか。難しいところですよね。
生徒たちは授業を意外とよく見ている。
どれだけ授業中寝てようが
喋ってようが
意外としっかり生徒は見ています。
あ、この先生の授業聞いてる価値ない
と判断した結果の態度だとも思います。
そんな生徒たちも引き込めるような授業をするのも先生の仕事のうちの一つでしょう。
部活を第一で教えたい人へ
今までは、部活で指導したいなら先生になるしかないというのが現状でした。
近年、外部指導者など新たな選択肢の可能性も見えて来ました。
しかし、現在の日本では習い事に高いお金を払う習慣がありません。
部活に関しては、先生がボランティアでやって当たり前
この考えがまだまだ主流なのは間違いないです。
正直、外部指導者がそれだけで生活していける状態になるのは何十年後かもしれません。
その体制が整うまでは、現実問題、安定したお金をもらって部活を指導できるのは先生という職業だけだと思います。
伝えたかったこと
今回、僕が一番伝えたかったのは
先生は教科を教えることが第一である
ということです。
これから先生を目指したいと考えている方
すでに先生で部活第一の方
本当に子どもたちにとって大切なのはなんなのか
今一度考えて見てください。
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