こんにちは、柴田崚介です。
大学院に通いながら高校非常勤講師をしています。
今回は、教師になってから勉強できない問題をテーマに解説していきます。
先日、下記のツイートをしました。
現在、教職課程を取られている方は、自分の教科の指導力を確実に身につけておくことをオススメします。
— 柴田崚介@次世代の教育者×挑戦者 (@ryoispassion) February 4, 2020
理由は、教師になってからは勉強する時間が確保できないからです。
基本的に教師になったら自分の教科指導力は頭打ちになると思っておいてください。
教師になってからはほぼ勉強できないと考えておいてください。
教員免許を取得する前に、ある程度力をつけておくことをオススメします。
僕が英語教師になった時の英語力が資格としては、
TOEIC 685
英検2級
でした。
基本的に困ることなく指導できていますが、自分の理想とのギャップに苦しんだ時期もありました。
なぜ教師になってからは勉強できないのか
どれぐらいの学力を身につけておくのがいいのか解説していきます。
✔︎この記事でわかること
・教師になってから勉強できない理由
・教師になる前に必要な学力
自分の勉強をする時間を確保できない
教師の現場を実際にみて体験すると、勉強する時間が全くないことに気がつきます。
ここでの勉強とは、自分の学力を伸ばすための勉強とします。
教育現場の実情として、自分の学力を伸ばすための学習時間を確保することは難しいです。
下記ではその理由をいくつかあげます。
教材研究
教師にとって最も外せないのが授業準備になります。
その中でも、いい授業を行うために教材研究にはかなりの時間を使います。
他の記事でも解説しているのですが、教材の使い回しができるので年々時間は削減できると思います。
が、その年の子どもたちに合わせたものにしようなど考えれば時間は同じようにかかる可能性は否めません。
下記の記事に教材研究について触れています。↓
部活
部活が一番の強敵と言っても過言ではないでしょう。
理由は身体を使って活動するため、部活終了後クタクタになってしまうからです。
僕自身、部活がほぼ1日あった後に勉強できるかと言われるとかなりキツイです。
その他雑務
非常勤講師にはないのですが、常勤や教諭になるとクラス運営や学校運営の仕事が任されます。
教材研究、部活に加えて保護者に対応したりしてれば必然的に時間がなくなっていくのがわかりますよね?
教育実習に行った時ではさ、毎日夜遅くまで教材研究して、もう二度としたくないと感じた方も多いはず。
それが365日です。
妥協すれば時間は確保できる
ここまで時間がない理由を述べてきましたが、妥協すれば時間を確保できるのは事実です。
例えば「教材研究を適当にする」ことでも時間は少しできるでしょう。
ただ、それが本当に子どもたちのためになるのかということです。
✔︎ 現実問題、自分の勉強時間を確保できない。作るためには何かを妥協または切り捨てる必要あり。
教師のレベルの実情は?
ここでは文部科学省『平成30年度「英語教育実施状況調査」の結果について』から解説していきます。
中学校
中学校教師の英語力のデータがこちら↓
データからもわかるようにB2レベル(英検準1級)相当以上のスコア、つまり「非母国語話者が英語圏で仕事するのに必要なレベル」を教師のうち36.2%だけが取得していることになります。
他の教師はそれ以下のレベルで生徒に英語を教えていることになります。
これは低いのか?
これには先ほどから述べている、勉強する時間が確保できないが大きく関わっていると思っています。
教材研究するレベルは、中学卒業レベル、つまり英検3級レベルなわけです。
中学英語教師にはそれ以上の英語に触れる機会がないのです。
また、資格を受けに行く時間すらないので、この数値になるのはある意味しかたない部分はあります。
教師という仕事がもっと授業を教えることだけに専念できる環境になれば、自ずとここの部分は上昇するはずです。
高等学校
高校英語教師の英語力のデータがこちら↓
高校になると約7割の先生がB2相当のスコアを獲得しています。
これは、高校の指導範囲のことを理解している上で、単語力を磨けば獲得できるレベルです。
高校の方が教える内容や扱う単語数も圧倒的に多いと考えれば、中学英語教師より、いいデータになるのは必然です。
✔︎文部科学省が求める英語レベルを全員が満たせているわけではない。
自分が教える範囲のレベルに落ちてしまうのでは?(特に中学教師は)
どれくらいの学力があればいいの?
では、教師になる前にどれくらいの学力があるのが理想なのでしょうか。
難関大合格できるレベル
理想は、難関大に合格できるレベルです。
最低限、このレベルがあれば、生徒に教えるときに基本苦労しないと思います。
ただ、僕も含めてですが、難関大出身じゃない人にとってみれば、まずそのレベルまで学力を上げる努力をしなければいけません。
それを教師になる前に、大学卒業までに身につけておくことが必要でしょう。
そのレベルがなくても先生になれるのか
結論から言えば、なれます。
ただ、教えるレベルの左右されます。
中学で教えるのと高校の中でも進学校で教えるのではわけが違います。
自分がどこで教師になりたくて、そこで求められるレベルはどこなのかを確認しましょう。
極論、地方の公立中学校ならそこまでの学力を求められないかもしれません。
僕は、自分の英語力と理想に苦しんだ時期もありました。
✔︎もちろん高い学力があった方がいい。
ただ、求めらるのはその学校のレベルに左右される。
結論
今回は、教師になると自分の勉強ができないというところから、教師に求められるレベルまで解説してきました。
結論をいうと
・他のことで忙しくて自分の学力を高める時間が確保できない。
・大学卒業までにある程度の学力は身につける努力をしよう。
教師生活で苦しまないためにも、時間が確保できるときに必死で勉強しましょう!
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