オンライン授業の可能性や問題点〜大学院生教師が解説〜

教育
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こんにちは、柴田崚介です。

大学院に通いながら、私立高校非常勤講師とサッカー部スタッフを両立していました。

※ 2020年度は修論専念中



今回は、オンライン授業の可能性と問題点をテーマに大学院生と教師である僕独自の視点で解説していきます。

新型ウイルスの影響で、全国的にオンライン授業が行われるようになりました。

その中でもZOOMを使ったオンライン授業が主流なのでがないでしょうか。

僕自身、大学院にて少人数と多人数の授業を受けました。

その中で気づくことがたくさんありました。

「ZOOMでのライブ配信」を取り上げ、可能性と問題点をみていきます。

結論は、

少人数は生配信で

多人数は録画で

です。

では早速解説していきます。

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オンライン授業の感想

まず、実際にオンライン授業を受けてみてどうだったのか。

感想を少人数と多人数に分けて書いていきます。

少人数

少人数は大学でいうところのゼミなどにあたります。

MAX15人弱だと想定します。

少人数の授業であれば、オンラインでもそこまで変わりなく行うことができるのかなと感じました。

理由は

・発言権が確保できる

・相手を認識しきれる

からです。

少人数であれば、発言することができます。

つまり、主体的に授業に参加しやすいということです。

また、相手を認識しきれるので、誰がどんな感じで授業を受けているのか把握することができます。

これが意外と大切で、自分と先生しか見えていない状態だと自然と怠けてしまいます。

ただ、同じ授業を受けている他の学生の姿も見ることができればそれがなくなります。

相手に見られている感覚があるからです。

先生側からすると、少人数であれば個人のトラブルを把握できます。

また、1人1人に寄り添って授業展開をしていくことが可能です。

多人数

何百人単位の授業です。

これは、正直カオスです。

生徒側の質が低ければ終わります。

理由は

・発言権がない

・相手を認識できない

・指示を聞かないやつがいる

指示を聞かないやつというのが本当に迷惑な話ですが、います。

大教室であれば、そこまで気にならなかったはずの声が、オンライン授業では凶器になります。

雑音全てですね。

1人の環境音によって授業が左右されてしまいます。

先生側も問題点はあって、いつも通りに授業をすれば生徒側は理解しにくいです。

オンライン授業にあった指導法が必要になります。

全体

オンライン授業になり、一番大きいのは授業中に堂々とインターネットで調べることができる面です。

海外では、パソコンやiPadなのでメモをとったりすることが普通かもしれませんが、日本ではダメな風潮がありました。

教室内のネット環境が整備されていなかったのも大きいです。

それが、授業を聞きながらパソコンでメモを取り、調べることが可能になりました。

これによって、僕自身はかなり勉強効率が上がったように感じます。

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可能性と問題点

オンライン授業の可能性と問題点について見ていきます。

ライブ授業での可能性と問題点です。

可能性

まとめると

・場所にとらわれない

・学びの効率化

です。


◎ 場所にとらわれない

場所にとらわれなくなります。

地方に住んでいながら、東京の大学に進学も可能になるということです。

つまり、地方と都会の教育格差がなくなる可能性があります。

また、どこにいても研究が可能になります。

大学になるとフィールドワークに出て研究を行う機会もあります。

そんな時に研究現場に住み込みでいけます。

交通費なども削減され、長期に渡った研究が学生で行えるようになります。


◎  学びの効率化

学びが効率化されます。


・通学時間の削減
・天候に左右されない


があげられます。

通学時間の削減ですが、今まで学校に行くまでに何時間かけていましたか?

通学時間がなくなる=その分の時間が余るわけです。

人間そんな上手くできていませんが、理論上はその時間分勉強することが可能です。


天候に左右されなくなるのも大きいでしょう。

休校という概念がなくなるかもしれません。

台風が来ようが、大雪が降ろうが、授業を受けることができます。

学校に行って受ける学生、生徒と自宅で受ける学生、生徒みたいに分かれる日も近いかもしれませんね。

問題点

まとめると

・ネット環境に左右される

・個人の格差

です。


◎ ネット環境に左右される

現状ネット環境に大きく左右されます。

回線が落ちればおしまいです。

また、今の機能では正直ラグがあります。

オフラインと比較すると、ここへのストレスはかなり感じます。

5Gの導入によってオフラインとほとんど誤差がなくなれば解決するかもしれません。


◎ 個人の格差

避けられないのが、個人の格差です。

持っているデバイスのスペック、ネット環境で格差が生まれます。

いいデバイスやネット環境があればあるほど学習はしやすくなり、効率化します。

が、そこが十分でなければまともに勉強することも不可能になるでしょう。

また、家の環境によって大きく左右されます。

年齢が低ければ低いほど、親の助けが必要になります。

教育に協力的な親、そうでない親、圧倒的な差が生まれます。

そういう家庭にどうアプローチしていくかが問題です。

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より良いオンライン授業のために

最後に、オンライン授業をより良いものにしていくために、何が必要なのでしょうか。

授業に関わる全員が意識すべきことです。

更新し続ける

今は、問題点の方が多いです。

当たり前です。

新しいことをやっているときはそうです。

だからこそ、更新し続けなければいけません。

オフラインのように固定された授業方法がありません。

正直、授業形態に関しては全く別物であると考えた方がいいと思います。

従来のチョーク&トークではなく、もっと違う教授法が確立される必要があります。

その中で、注意しなければいけないのが、マジョリティに合わせた教育法を確立しなければいけないということです。

こういうと、意識高いみなさんから怒られそうですが、事実そうです。

意識高い人は勝手に勉強します。

大切なのは、勉強しない層が勉強する仕組みづくりです。

学ぶ姿勢が問われる

オンライン授業によって、教育格差は広がります。

個人によっては、いくらでも学べるようになる一方、大多数にとっては苦しいものになります。

勉強する習慣が身につかないからです。

こっちをどうするかです。

ここで必要になってくるのが


学習のための教育の必要性


です。

勉強するための勉強したことありますか?

ほとんどの方がないと思います。

求められるのは、自律的な学習です。

大学に近いことを小中高かけて身につけなければいけません。

小学校で、自分から研究を行えるようになる。

これが理想です。

録画と生を使い分ける

ライブ配信というと、実際に先生が授業しているイメージだと思いますが、そうでなくてもいいと思っています。

つまり、録画を生でみるイメージです。

例えると、YouTubeのプレミア公開です。

動画自体は、事前収録なんですが、決まった時間に視聴者と一緒にみるといったものです。

これと同じ原理で、授業時間で録画を流しつつ、先生はワイプで補足を入れたり質問したりする感じです。

結論に結びつくんですが、これであれば、多人数でもストレスなく授業が可能になります。

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まとめ

今回は、オンライン授業の可能性と問題点をテーマに大学院生と教師である僕独自の視点で解説してきました。

結論は、

少人数は生配信で

多人数は録画で

です。

現状、これが最適解です。

しっかりと確立できれば、教育の可能性を大きく広げてくれるものでもあると思います。

ただ、現状は問題点が多いように感じます。

教育を語るときに、一部の意識が高い人たちで考えることが多いです。

そうではなくて、もっと大多数側をベースに考えていくべきです。

きっかけはどうかわかりませんが、みなが教育について考え、より良いものになっていくことを強く願います。

大学時代2年間の少年サッカーのコーチをする。その後半年のロンドン留学でプレーヤー、指導者として学ぶ。プレーヤーとしては、ドイツ5部の練習参加を経験。指導者として、FAライセンスLevel1取得。
「廃校利活用」で修士号取得
現在、私立高校英語科非常勤講師、同校サッカー部スタッフ
英検準1級、FAライセンスLevel1

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