こんにちは、柴田崚介です。
少年サッカーの指導者を2年と半年、現在は高校で非常勤講師とサッカー部のコーチをしています。
今回は、子どもにあった指導ができていますか?ということをテーマに書いて行きたいと思います。
先日、下記のツイートをしました。
サッカー指導してて思うのは、最近指導者側の意識ばっか高くなっていませんか?ということ。
— 柴田崚介@高校教師×大学院生 (@ryoispassion) October 11, 2019
例えば、チームにいる全員がプロになりたい!世界に行きたい!と思ってるわけじゃなくて
それなのに、指導者が世界はこうだ!とか勝手に熱くなって
ちゃんとやれよ!となる。
子どもに合わせなあかんでしょ。
最近、指導者の意識ばかりが高くなって子どもとミスマッチが起こっているように感じます。
指導者のレベルが向上していくといのは日本サッカー界においても大切なことだと思います。
しかし、あくまで子どもが主役です。
私たち指導者が子どもに伝えたいことは何なのでしょうか。
誰のために指導をしているのか
あなたは誰のために指導を行っていますか?
一度、自分の心に聞いてみてください。
子どもが第一というのは当たり前
多くの方はこう思ったのではないでしょうか。
子どものためにやっているに決まっているだろ、当たり前じゃん。
そうなんです。正直、少年サッカーを指導している方で、しかもこの記事を読んでくれている方はそれが当たり前だと思います。
しかし、この子どもたちのためにという”基準”はどこにあるのでしょうか。
子どもたちのためには種類がある!?
「子どもたちのために」
この表現は少し曖昧すぎるのではないでしょうか。
なぜなら、子どもたちのためにやっているという理由で全てを肯定できてしまうからです。
僕は、大きく分けると2種類あると思っています。
1つ目は、子どものためにサッカーが上手くなってほしい。
2つ目は、子どものためにサッカーを好きになってもらいたい。
この2つは似ているようで大きく違っています。
指導者のエゴになりかねない
上記で、2つパターンがあって似ているようで大きく違うんだ。という話をしました。
僕が注意しないといけないと思っている方は、
1つ目の「子どものためにサッカーが上手くなってほしい。」です。
あとでもう少し詳しく記述しますが、例えば上手くなるために、世界レベルの指導を子どもが求めているのかということです。
少し、わかりにくいと思いますが
つまり、子どもの意識にあっていなければ、押しつけであり指導者のエゴだと思うのです。
子どもたちのレベルはどこにあるのか
現在、あなたが指導している子どもたちのレベルはどこにあるのでしょうか。
子どもたちはなぜサッカーをしているのか
子どもたちはなぜサッカーをしているのでしょうか。
親のため?指導者のため?
違いますよね。サッカーが好きだからですよね。
「子どもたちのために」
の根底にあるのは、サッカーを好きになってほしい。
ということではないでしょうか。
指導者としての知識や経験が増えるうちに、
この子をうまくしてやろう、世界基準で育ててやろう。
そう思うのは指導者としては当然のことだと思います。
ただ、そればかりになっていませんか。
あなたの指導する子どもはサッカーが楽しそうですか?
レベルを見極めるのも指導者の仕事
冒頭のツイートに続けて、下記のツイートもしました。
何がいいたいかと言うと、ほとんどの子どもたちがサッカー選手にならずに他の道を選択します。そういう子たちに指導者が目指してあげるのは、生涯スポーツとして楽しめるかどうか。
— 柴田崚介@高校教師×大学院生 (@ryoispassion) October 11, 2019
世界だとか押し付けるのは指導者の自己満。
個人個人によって対応変えていくべき。
サッカー嫌いになっちゃいますよ?
今、サッカーをやっている多くの子どもたちがサッカー選手になれずに他の道を選択します。
サッカーを完全に辞めてしまう子もいれば、社会人や指導者としてサッカーに関わっていく人もいます。
僕は、生涯スポーツとしてサッカーをずっと続けていってくれる子どもたちを育てるのも指導者の役目のうちの一つだと考えています。
その子どもたちが、続けていく要因の一番は何でしょうか。
「サッカーが好きだから」
だと思います。
指導をしていれば、才能がある子、そうではない子
意識が高い子、そうではない子
いろんな子たちに出会います。
その子どものモチベーションにあった指導を行えるのが指導者にとって一番大切なことではないでしょうか。
指導者として学ぶことは生涯続けるべき
ここまで、上手くさせようとする指導がよくないかのように書いてきました。
そんなことは一切ありません。
むしろ、もっと言えば、私たち指導者は世界からもっと学ぶべきです。
世界を知っているから伝えれることがたくさんある
偏差値が高ければ、いろんな選択肢が増えるように、サッカーの指導も同じだと思います。
世界基準の知識があるから、どんな子にも、その子にあったアプローチが可能だと思うんです。
逆に指導者としての知識が少なければ、対応できる範囲も少ないでしょう。
現在は、日本にいながらでも世界を知ることもできます。
DAZNに入れば、日本にいながら簡単にスマホで海外サッカーを見ることもできます。
【DAZN】初月1ヶ月無料お試しもちろん、現地に行く方がいいと思いますが、指導者として成長できる環境はたくさんあります。
僕自身、ロンドンに半年間指導者として留学したりしていますが、それだけでも伝えれることは大きく変わりました。
あなたが指導したい層はどこですか?
あなたが、もし世界レベルの選手を育てたいと思っていたとします。
でも、指導している環境は地域の少年団。
これだと、いずれ意識のミスマッチが起こってきます。
つまり、上記で危惧してた状況になってしまうということです。
もちろん少年団が悪いと言っているわけではなくて、あなたの指導したい層のレベルに合わせた方がいいでしょう。
なぜなら、集まる子どものレベルや意識も大きく変わってくるからです。
例えば、プロを目指すような子を指導したいのであれば、J下部や強豪クラブチームなどです。
まとめ
ここまで、子どもにあった指導はできているのか。
というテーマでお話ししてきました。
日本サッカーが世界で通用するようになるには、指導者のレベルがもっと上がって行くことが必須だと思います。
ただ、子どもたちの意識とミスマッチを起こせばそれは逆効果です。
世界基準を知りながら、その子にあった指導をしてあげることができるのが良い指導者なのではないでしょうか。
僕たちの指導の先には子どもたちが必ずいて、その子どもがサッカーを好きでなければ意味がありません。
今回のテーマは、少し批判を持った方もおられると思います。
難しいテーマです。
でも、僕たち指導者が悩み苦しみ成長して行くことで、日本サッカーは成長していくでしょう。
そして、子どもたちも成長していくのではないでしょうか。
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