こんにちは、柴田崚介です。
大学院に通いながら、高校教師とサッカー部スタッフを両立していました。
※ 2020年度は修論専念中
先日、下記のツイートをしました。
子どもの喧嘩を仲裁するときに絶対にしてはいけないのが「決めつけ」です。
— 柴田崚介 (@ryosuke_studys) June 14, 2020
一部の状況だけみて、こっちが悪いとは絶対にしないこと。
子どもとの関係は信頼が命です。
子どもの喧嘩を仲裁するときに絶対にしてはいけないのが「決めつけ」です。
一部の状況だけみて、こっちが悪いとは絶対にしないこと。
子どもとの関係は信頼が命です。
今回は、教師が教える子ども同士の喧嘩の正しい仲裁方法をテーマに解説していきます。
僕自身今まで、幼稚園~高校までの子どもたちに指導していきました。
その中で、子ども同士が喧嘩をしたときにどう仲裁するのかというのが一つのできる先生の分かれ目になるなと感じました。
結論は、
どちらのことも100%信じてあげる
です。
簡単そうに感じましたか?
これが意外と難しいんですよw
子どもと関わる全ての方の参考になると思います。
では、いきましょう。
YouTubeにてほぼ同じ内容を音声で解説しています。
音声で聴きたい方はこちらからどうぞ↓
子どもとの関係は「信頼」が命
子どもとの関係は「信頼」という言葉で全てをあらわすことができるかもしれません。
どんな子でも持っている感情があります。
そこを理解するところから始めましょう。
人類全員が持っている本能的感情
子どもだけではありません。
大人の僕たちでも持っている感情があります。
何かわかりますか?
「承認欲求」です。
いやいや、そんなことないし
そう思う方を多いと思いますが、間違いなく全員が持っています。
・SNSでいいねされたら気になってしまう。
・街ですれ違った相手が自分のことを喋っている気がする。
などなど
認められたい、そんな感情が少なからずあるはずです。
子どもの場合は、それをダイレクトに表現してきます。
幼稚園児より、小学生
小学生より、中学生
中学生より、高校生
大人になるにつれ、その感情を隠しますが、その根底には「認めて欲しい」という感情が眠っているということを知りましょう。
なぜ、悪さをするのか
子どもたちってよく悪さをしますよね。
なんでだと思いますか?
「認められたい」
「興味を持って欲しい」
からです。
以前、僕がサッカーの指導していた小学生の公開授業参観を見に行ったことがあります。
正直、悪い児童ではありました。
ただ、授業態度を見て愕然としました。
サッカーの時に必死にやっているその子の姿ではなかったからです。
先生の話も聞かず、立ち歩いて喋り倒す。
ビビりましたw
でも、そこで注目したのは先生の振る舞いです。
一切無視でした。
何十人といるクラスでは、一人の子どもにばかり時間を割くことはできません。
僕自身、教師をしていたので良くわかります。
授業参観の時しか見ていないので明言は避けますが(決めつけたくないので)
もし、僕だったら立ち歩いていたとしても無理やり質問を当てて授業に参加させたかなと思います。
ただ、その子の授業中と、サッカーの時の明確な違いは
「信頼」されているかどうか
でした。
何度裏切られても、子どもを信じ続けてあげられるか。
これが大人に、教師に求められることのように強く感じます。
一度の決めつけが心を閉ざす
子どもって本当に難しくて、一度嫌われると二度と心開いてくれなかったりします。
子どもといえど人間同士なので、合う合わないは正直あります。
合わない子はとことん合いませんw
諦めた方がいい時もあります。
ただ、「決めつけ」を避けることでそのリスクというものを少しでも回避することができます。
大切なのは、その子の外見や行動、発言で決めつけないことです。
もし、第一印象が最悪であろうが、前評判が最悪であろうがフラットに関わる。
これが子どもと関わる上で、絶対に必要なことになります。
信頼される、子どもに好かれる大人、先生への近道です。
喧嘩の正しい仲裁方法
では、前提をお話ししたところで、本題に行きます。
子どもがもし喧嘩をした時、大人はどのように仲裁するべきなのかを考えていきます。
仲裁のタイミング
一番難しいのが仲裁のタイミングでしょう。
基準は、「人としてやってはいけないことをした時」です。
例えば、手を出したです。
やり合わせておけばいいといった意見もありますが、それによって起こるリスクを考えるとその手前で止めるのが懸命ではあります。
手を出したのであれば、その瞬間怒っていいです。
注意して欲しいのは、
状況を理解しているかどうか
です。
もし、たまたま殴った瞬間をみたなどの場合も多いと思います。
殴ったことを怒った上で、そこで一度フラットにしてください。
つまり、殴ったことは悪いことですが、その子が完全に悪いという雰囲気にしないということです。
その喧嘩に発展した原因が完全にわかっているのであれば別ですが、少しでも原因にわからないことがあるのであれば完全中間になりましょう。
一部の場面だけみて、決めつけてはいけないということです。
これは一人で悪いことをしたときも同じです。
いきなり決めつけて怒るのではなく、まずはしっかり理由を聞いてあげましょう。
個別に話を聞く・話し合う
その場を収めたら、個別に話を聞きましょう。
個別で話を聞く理由は、本音で話してもらうためです。
他の子どもなどにみられていたら、見栄をはるのが子どもです。
個別にしっかりと目線を合わせて話しましょう。
ここでの注意ポイントは
両方の意見をしっかりと聞くということ
です。
片方の意見だけで判断しないようにしましょう。
お互いが自分が悪くないように話すので、時間がかかります。
でも、その時間から逃げないこと。
上記でも触れたように、一度の決めつけがその子の心を閉ざします。
本当に大変ですが、きちんと向き合いましょう。
裏で褒めてあげる
問題が解決したら、必ずしてあげて欲しいのがアフターフォローです。
さりげなくでOKです。
「〇〇してくれて、ありがとう」
必ず伝えましょう。
この積み重ねが子どもとの信頼関係に繋がります。
これは大人になっても嬉しいですよね。
さりげなく褒めれるやつw
話し合った時に、たくさんの勇気を出して、本当のことを言ってくれてたりします。
その気持ちを絶対に無駄にしないであげてください。
まとめ
今回は、教師が教える子ども同士の喧嘩の正しい仲裁方法をテーマに解説してきました。
まとめると
・子どもはみな認められたい
→ 裏切られても信じてあげる
・一部で決めつけない
→ 原因をしっかりみてあげる
・褒めてあげる
→ しかもさりげなく
です。
子どもとの関係の前提から考えてきました。
子どもの世界というのは、「信頼」で全てか決まってしまう世の中ですw
時間をとって個別に話を聞くなんて正直めんどくさいです。
それでも、向き合ってあげる。
こうして育った子どもたちがあなたの想いを次の世代へ繋いでくれます。
ぜひ、今回紹介した仲裁方法で、子ども同士で喧嘩が起こったときは仲裁に入ってみてください。
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