オンライン授業とは?今後の学校教育はどうなるの?[現役教師が徹底解説!]

教職
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こんにちは、柴田崚介です。

大学院に通いながら、私立高校非常勤講師とサッカー部顧問を両立していました。

※ 2020年度が修論専念中



オンライン授業が今後の普通になる可能性が出てきました。

従来の教室に先生1人と生徒30人という構図が懐かしいなと言われる時代になるかもしれません。

現実、大学や一部の高校などではオンライン授業が行われていたりします。

学校で人集まるの無理やから、オンライン授業で!

といきなり言われても困る方が多いのではないでしょうか。


オンライン授業ってそもそもなんなのか
オンライン授業にメリット、デメリットはあるのか

など、疑問がたくさんあると思います。

今回は、この2つの疑問について

教師側生徒側から解説していきます。

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オンライン授業ってなに?

そもそもオンライン授業ってなんぞやってところですよね。

オンライン授業とはその名の通り、オンライン上で授業を行うことです。

なんとなくはわかっている方も多いと思いますが、ここで一度確認しておきましょう。

種類は大きく分けて2つ

種類分けすると次の2つです。


録画型
生配信型

録画型とは、録画された授業をネット上で見ることです。例えば、スタディサプリなどがあげられます。


生配信型とは、YouTubeなどで生配信、つまりリアルタイムで授業を行っていくことです。

どんな感じの授業になるの?

家庭学習が基本になります。

従来の学校で勉強が、家で勉強が基本になるかもしれません。



録画型なら、事前に録画している授業を生徒が視聴し、その後課題を解いていくが考えられます。

授業を見て、問題を解き、正解すれば学習終了といった感じです。



生配信型なら、生配信で授業を行いながら、チャット(コメント)で対話しながら学習を進めていくことが考えられます。

先生は学校の黒板を使いながら、従来通り授業を行う。

生徒は、家でスマホやタブレットでその授業を見ながら、わからないところはチャットするみたいなイメージです。



なんとなくイメージはつかめたと思うので、それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。

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録画型

録画型のメリットとデメリットを見ていきましょう。

教師側、生徒側順に解説していきます。

教師側

メリット

教師側のメリットは、先生の負担が結果的に少なくなることです。

先生たちは、担当しているクラス分授業準備を行っています。

それが、一つになるのでかなり負担は減ります。

また、一度授業を録画してしまえば使い回しができるので授業すら行う必要がなくなります。

極論は、スタディサプリなどのサービスに任せることも可能です。

例えばスタディサプリはトップ講師が授業を作っているので、めちゃくちゃわかりやすいです。

その授業を生徒に見てもらって、先生は質問に答えたり、課題を管理したりするという役回りになるかもしれませんね。



デメリット

生徒の進歩を管理しにくいです。

オフラインの授業でも、寝たり、スマホ触ったりしているわけですから、姿が見えないとなると管理しようがありません。

生の授業では、クラスや生徒にあった授業の展開が可能でしたが、録画となるとそれができません。

また、生徒一人一人にあった授業を展開できません。

できたとしても、あくまでレベル別が精一杯の範囲です。

生徒側

メリット

生徒側のメリットとしては、いつでもどこでも授業を受けることができる点です。

ネット環境さえあれば、授業を受けることができます。

時間に縛られなくなるので、1日の使い方がもっと自由になります。

お風呂の中で授業を受けたりすることもできるということです。

また、録画なので何回も、好きな速さで授業を受けることができます。

わからなかったら、戻して聞き直すこともできますし、興味があればどんどん先に進んでいくことも可能です。



デメリット

デメリットは、自律が求められることです。

これは大人でもほぼできていません。

それを子どもに求めるとなるとかなり難易度が高いです。

従来のオフラインの環境では、嫌でもモチベーションがなくてもその時間は授業を受けていたわけです。

それが、録画になると

見ているふりしながら寝たり、漫画読んでいたり、ゲームしたりできてしまいます。

いくらでもサボれるので、その子次第でどんどん格差が広がってしまいます。

また、その場で一緒に受けている仲間がいないし、緊張感もないので、集中できない子が多発する可能性があります。

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生配信型

次は、生配信型もメリットとデメリットを見ていきましょう。

教師側

メリット

メリットは、今までとあまり変わらないスタイルで授業を行えることです。

授業時間になったら、教室に行ってカメラの向こうの生徒たちに向かって授業を行うイメージです。

学校の黒板を使えばOKですし、教え方が変わるわけではないので、生配信の仕方を覚えるだけなので楽だと思います。

録画と違ってチャットで生徒のリアルな反応を授業に反映することが可能です。

チャットでここがわからないなど生徒側から反応があれば、そこを重点的に授業することができます。



デメリット

チャットでは、タイムラグが生じてしまいます。

反応がわかるとメリットの方で言いましたが、本当のリアルの反応はわかりません。


・生徒は集中して授業を受けているのか
・どこまでノートを取れているのか

など、授業を展開していく上で大切な部分ができないです。

また、なかなか1人で行えず、協力が必要になります。

カメラで撮るとわかるのですが、黒板全体をうつそうとすると黒板の文字が小さくなります。

黒板の半分で授業すると何回も消す必要が生まれ効率的とは言えません。

カメラを移動してくれる協力者が必要だったりします。

生徒側

メリット

決まった時間に授業を受けることが必須なので、ダレてしまったり、生活習慣が乱れることを回避できます。

生配信なので、録画と違い緊張感を持って授業を受けることも可能です。

チャットでコミュニケーションが可能なので、自分のわからないところがリアルタイムで解決できます。



デメリット

デメリットは、逆に時間に縛られるところです。

決まった時間に授業を受けなければいけないので、自分のペースで学習することができません。

機材トラブルなどがあると、授業に参加できず、学習機会が奪われてしまう可能性があります。

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組み合わせることも可能

録画型と生配信型を別々に説明してきましたが、組み合わせることも可能です。

組み合わせ方の例を見ていきましょう。

反転授業

まず、録画した講義を予習で視聴します。

その後、そのことについてzoomなどのビデオ通話を活用して、生徒同士で議論しあいます。

これは正直、高校生以上向けかなと思います。

また、少人数授業の方がいいです。

30人全員でオンライン上でグループワークするというのは、現在なかなか厳しい話です。

生配信のアーカイブを残す

授業は生配信で行い、その配信を残しておき、生徒が後からいつでも復習できるようにしておくというものです。

後からであれば、速度を変えることができたり、わからなかったところまで飛ばすことも可能です。

ビデオ通話で顔を確認しながら、生配信

チャットではなく、全員ビデオ通話しながら、授業はYouTubeの生配信を見るといった感じです。

生徒が集中しているかリアルで確認できます。

ただ、カメラが2個必要だったり、デバイス面での課題があります。

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まとめ

今回は、オンライン授業とは?今後の学校教育はどうなるの?というテーマで解説してきました。

オンライン授業には


録画型
生配信型

の2つがあり、それぞれにメリットとデメリットが存在しました。

完全に分かれているわけではなくて組み合わせることも可能です。

オンライン授業に転換していくためには課題があります。


タブレットは全員持っているのか
通信環境は整備されているのか

など、国の協力なしには解決できない課題がたくさんあります。

でも、そんな中でも確実にオンラインがメインの時代がきます。

先生も生徒も、対応力が求められます。

そんな時代では、確実に自分で勉強できる力=自律した子どもの育成が求められるようになると思います。



この機会に、まだスタディサプリなどのサービスを使ったことがない方は試してみることをオススメします。

先生側は授業の感じがわかりますし、生徒側は録画で果たして自分は勉強できるのかわかります。

気になる方は下記のリンクから始めてみてください。↓

大学時代2年間の少年サッカーのコーチをする。その後半年のロンドン留学でプレーヤー、指導者として学ぶ。プレーヤーとしては、ドイツ5部の練習参加を経験。指導者として、FAライセンスLevel1取得。
「廃校利活用」で修士号取得
現在、私立高校英語科非常勤講師、同校サッカー部スタッフ
英検準1級、FAライセンスLevel1

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