こんにちは、柴田崚介です。
大学時代、少年サッカーのコーチを約3年、現在高校サッカー部のスタッフをしています。
ロンドンに半年サッカー留学にもいってました。
今回は、少年サッカーの中でありがちな「個人の技術を伸ばすことが大切だから、試合には勝てなくていい」という考え方について解説します。
間違いなく、個人技術は小さい頃に身につけないと後から身につけるのは大変です。
ただ、個人技術を身につける過程で、「試合に勝つ」ということを放棄していいのでしょうか?
試合に負けてもいいから、ドリブル、ドリブルは少し危険かもしれません。
✔︎この記事を読んでわかること
・「試合に勝てなくてもいい」は正しいのか
・子どものために考えなければいけないこと
サッカーを何のためにやっているのか
サッカーを何のためにやっていますか。
子どもたちは何を目指しているのでしょうか。
子どもの気持ちになって考えてみる
子どもはなんでサッカーをしていますか?
実際に、個人技術(特にドリブル)ばかり試合でさせて、全く試合に勝てないチームが存在します。
子どもの個人技術を伸ばすことが大切だから、試合に勝てなくてもいいんです。と本当に割り切っていいのでしょうか。
ここで、考えてみて欲しいんですが、サッカーをやっていたとしたらどんな時に「楽しい」と感じますか?
点を取れたとき、相手からボールを奪えたとき、人によって様々だと思いますが、「試合に勝ったとき」試合に勝って楽しいと思わない人はいないと思います。
つまり、子どもも試合に勝ってサッカーが楽しいと思えるんです。
小学生年代で一番大事なのは、サッカーが楽しいと思ってもらうことです。
これが、サッカーを続ける動機になり、サッカーを好きになる動機になります。
個人技術を大人のエゴで伸ばしてあげたいがために、サッカーの楽しさを奪っては最終的にサッカーを選択してくれないことに繋がります。
それでも勝たせるのが指導者の役目
ドリブルばかりさせる、それも指導法の一つです。
だからと言って負けても仕方ないというわけではありません。
それでも、試合に勝たせてあげれるかどうかが指導者の役目です。
そこを放棄している指導者の元に子どもを預けても成長するとは残念ながら思いません。
多くの指導者が一回一回の練習や、試合にテーマを持ってのぞみます。
そのテーマをいかに遂行し、試合に勝てるかがポイントです。
試合に勝たなくてもいいというのは、指導者の怠慢なので、勘違いしないように気をつけてください。
指導者の方は、自分の指導、保護者の方は、子どもを預けているチームの指導者を見てみて一度考えてみるといいと思います。
✔︎ 試合に勝てないとサッカーは面白くない
どんな状況でも試合に勝たせてあげるのも指導者の役目
個人技術が全てなのか
サッカーにおいて個人技術が全てなのでしょうか。
サッカーにおいて、実際にボールに触れることができるのは1試合2分程度と言われています。
その数分にで試合を変えるプレーもできます。
個人技術は必須
間違って欲しくないのは、個人技術を小学生年代にやらせることを否定していません。
個人技術は間違いなく必要です。
自分の思ったようにボールを蹴る技術など、自分の思い通りにプレーできるかどうか。
これはかなり重要な要素です。
思い通りにできないと楽しさも半減でしょう。
その技術を身につけさせるトレーニングは必要です。
いろんなプレーができる中から、最善の選択肢を選ぶことができるようになれば最高ですよね。
オフ・ザ・ボールの重要性
おろそかにしがちなオフ・ザ・ボールの部分にもっとこだわりましょう。
オフ・ザ・ボールとはボールを持っていない時のことです。
自分がボールを受ける前にいかにいいポジションでボールを受けるか。
せっかく身につけた技術もそれを生かす場所を作らないと輝きません。
日本人にありがちなのが、技術はあるけど、オフ・ザ・ボールの質が悪いパターン。
僕自身、海外でプレーしてかなり実感しました。
小学生のときなどに、王様プレーをしていた子どもが陥りやすいです。
年代が上がるにつれ、1人なんとかするサッカーでは無くなります。
その時にそこから上に行けるかどうかはオフ・ザ・ボールの動きが鍵になります。
ドリブルなどと同じぐらい、大切です。オフ・ザ・ボールの動きに特化したスクールがあれば、入るべきだとも思います。
✔︎ 個人技術がおろそかになっていいわけではない
オフ・ザ・ボールの動きは小学生年代から身につけておくべき
まとめ
今回伝えたかったことは、「負けていい試合なんてない」ということです。
日本は恵まれてることに毎週たくさん試合をします。
ただ、それが試合に勝つということにこだわれなくなっている要因の一つなのかなとも思います。
技術の部分はもちろん大事です。
でも、サッカーというスポーツは何をするものなのか、一度考え直してみる機会になれると光栄です。
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